「翻訳で失敗しないために〜翻訳発注の手引き」完成!

英国翻訳通訳協会(ITI)・全米翻訳者協会(ATA)で発行しているクライアント啓蒙活動用の冊子 “Translation: Getting It Right – A guide to buying translations” の日本語版製作プロジェクトをここ半年進めていたのですが、ようやく完成しました!

後援団体のひとつである日本翻訳連盟(JTF)のホームページにPDF版を置いていただいていますので、ご自由にダウンロードしてお使いください。以下のリンクから直接アクセスできます。

音声入力の話 再び

久々の更新だというのにまたRSI情報ブログとの連携投稿で申し訳ないですが、最近また久しぶりにちょっと音声入力をいじってみたので、その結果について書いた投稿のリンクを、こちらにも貼っておきます。

ドラゴンスピーチ復帰

長らくアップグレードが途絶えていた日本語版ドラゴンスピーチですが、9月末についにバージョン11が発売されたそうです。
ホームページ: http://www.dragonspeech.jp/
CNETのレビュー記事: http://japan.cnet.com/digital/pc/35024472/

IJET-23に参加してきました

6月2~3日に広島で開催されたIJET-23(第23回 日英・英日翻訳国際会議)に参加してきました。今回で参加は5回目。IJETの開催地は日本と英語圏が1年おきに交替するのですが、やはり日本開催の年は参加数が多いように思います。今回は200人ほどが集まったそうで、普段はひとりで仕事することが多い翻訳者にとって、このように多数の日英・英日翻訳者が一堂に会するイベントは、結構圧倒されます。私も初めて参加した京都でのIJETの時には「世の中にはこんなにたくさん日本語の翻訳者がいるのか」とびっくりしたのを覚えています。 今回は実行委員会のメンバーやモデレーター、プレゼンター等にTwitterを通じて知っている人が多く、JATの会員ではない私にもなじみやすいIJETでした。 私が聴講・参加したセッションは以下の通り。。参加者による実況ツイートのTogetterまとめもあるので、量が多いですが興味のある方は読んでみてください。 感性のマツダロードスター 特許翻訳ワンダーランド?! ― No, it’s a real world. パネルセッション:翻訳の品質管理 音声入力ソフト活用における2つの盲点 英日翻訳ワークショップ:コミュニケーションのための翻訳~翻訳文の「ながれ」について考える Skinning the CAT ― Using the

ちょっと宣伝

ご無沙汰してます。ぼけっとしてるうちに1か月以上間があいてしまいました。 ブログに書こうと思いながら手を付けていなかったことがたくさんあるのですが、とりあえずは宣伝から。 私がお手伝いした本が今月出版されたので、紹介させてください。 鉄道ねこ 英国の駅舎に暮らす猫を訪ねて 私は「翻訳及び取材・執筆協力」ということで参加し、英語資料の翻訳の他、各鉄道の歴史紹介文や年表、ヨークの町の案内文を書いてます。また、著者の取材の時に行けず私が後日取材して原稿書いたり、なんだかんだでけっこうしっかり関わりました。 全編フルカラーで、英国の保存鉄道で働く人たちにかわいがられている「鉄道ねこ」たちの写真が満載。猫好き、鉄道・SL好き、英国好きの方にぜひおすすめしたい本です。

Paper.ly補足

@electropico さんからコメントをいただいたのでちょっと補足。

「サルサニュース」なのにサルサに関係ない発言も入っていて精度が低いようだが、タグ付きの呟きだけ抜き出して編集してくれるような機能は無いのか?

という質問でした。

回答しますと、そういう機能もちゃんとあります。

酒が蛍でオレンジで

スコットランドの民謡に、Auld Lang Syneというのがあります。タイトルはスコットランド語ですが、英語に直すと”old long since”。「遠い昔」というような意味になります。スコットランド国民詩人ロバート・バーンズが民謡に自作の歌詞をつけたもので、内容は、一言で言えば飲み会ソング。「昔の友達を忘れちゃいけないよなあ、よっしゃ、昔のよしみで乾杯だ」というような歌詞です。ロマン派文学運動の先駆者と言われるバーンズですが、酒好き、女好きで正義漢の陽気な農民詩人だけに、こういう庶民派の詩をたくさん書いているのが特徴なのです。このAuld Lang Syne、パーティのラストソングとして定着し、今ではスコットランドに限らず世界中でよく知られた歌になっています。 日本も例外ではありません。Auld Lang Syneなんて知らない、という人も、曲を聴けばすぐわかります。 なんだ、蛍の光じゃん。 なぜ「昔のよしみで乾杯だ」が「蛍の光 窓の雪 文読む月日」に変換されちゃったのか?この歌は明治時代に、小学唱歌、つまり学校での音楽教育用の歌集に入れるという形で日本に紹介されたため、教育的によろしくない歌詞は困る、ということで、日本の文学者が原曲とはまったく無関係な歌詞を書き下ろしたのでした。そういう例は他にもいくつもあるようです。 NHK紅白歌合戦ではエンディングに「蛍の光」を歌いますが、日本では卒業式の歌として認識されているこの歌を使うのは、新しい年を迎えるお祝いのパーティでAuld Lang Syneを合唱するという、スコットランドのもともとの伝統を継承しているからなのです。どうせだったら歌詞も元歌に近い訳詩を新しくつければいいと思うんですけどねー。 …とここまでは以前にも旧ブログで書いたことのある内容ですが、今執筆中の本(これについてはまた後日。4月に発売されるようです)のためにちょっと調べものをしていたら、実はこの曲に違う歌詞をつけるという例はオランダにもあったことを発見。といっても曲はまったく同じではないんですが、サビの部分はAuld Lang Syneそのままです。 タイトルは「オレンジ大好き」。オレンジ色はオランダ王家のシンボルカラー。サッカーチームのユニフォームもオレンジ色ですね。有名なサッカーソングなんだそうで、内容は「オランダはチャンピオン、オレンジ最高だぜ」みたいな歌詞らしい。オランダはワールドカップで優勝したことはありませんが、欧州選手権で一度優勝していて、この歌が登場したのはその頃だったようです。 この同じ曲を歌抜きの演奏で聴くと、スコットランド人は誰彼かまわず手をつないで乾杯したがり、日本人は卒業式の思い出に涙し、オランダ人はオレンジ色の旗振って歓声を上げるわけだ…。

The Chicago Manual of Style

The Chicago Manual of Styleが昨年改訂されて第16版が出版されていたんですね。 http://www. chicagomanualofstyle.org/home.html 登録している日本の翻訳会社が英訳の標準スタイルガイドとしてシカゴマニュアルを採用しているということで、改訂について今日メールが来て初めて知りました。 登録している日本の翻訳会社が英訳の標準スタイルガイドとしてシカゴマニュアルを採用しているということで、改訂について今日メールが来て初めて知りました。 その翻訳会社が親切に要約してくれた変更点リストを見た限り、要は略語でのピリオドの使い方や大文字の使い方について、現在世間で一般的な用法に合わせた、というのが主旨のようです。 例えば、合衆国の略語はこれまでU.S.としていたがUSを採用したとか、ウェブという単語(ウェブサイト、ウェブページ等の)を小文字表記にしたとか。逆に「え、まだそうなってなかったの?」とびっくりです。ルールが現実から乖離してしまったので、遅ればせながらルールの方を合わせたということですかね。 そういえばしばらく前にTwitterの翻訳クラスタで、ピリオドの後のスペースは1つか2つか?という話が出てましたが、シカゴマニュアルではどうしているのかちょっと気になったので見てみたところ、スペース1つを採用しているようです。アメリカ人の中でもこれはよくある質問のようで、Q&Aセクションにも入っていました。